銀行からの相殺の注意点は?

銀行の相殺予約とは?@

相殺予約というのは、
借主が借金を支払えなくなった場合などに、

 

貸金と定期預金とを相殺することを
あらかじめ予約しておくことをいいます。

銀行の相殺予約とは?A

そして、銀行から
定期預金などを担保にして借金する場合には、
必ず相殺予約が付いています。

 

また、定期預金担保ではない場合でも
相殺されることがありますので注意が必要です。

 

例えば、取引先から
代金を銀行の口座に振り込んだという連絡があり、
これで手形を落とせると考えていたところ、

 

口座に入金された途端に、
その銀行からの借金と相殺され、
手形が不渡りになり倒産してしまったというようなケースです。

 

これは、その会社が銀行からの借金を返済しておらず、
期限の利益を失っていたために相殺されたものです。

相殺に時効で消滅した債権は使えますか?

時効により消滅した貸金には、使いみちがあります。

 

というのは、時効により消滅する前に、
一度でも相手方の債権と
相殺できる状態(相殺適状)になってさえいれば、
時効消滅した債権を使って相殺することができるからです。

 

なお、個人の借主が
貸金業者などに対して相殺ができるケースというのは、
あまり考えられませんが、

 

知人や友人との貸し借りの場合でしたら、
相殺が可能な場合もあると思われます。

 

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