連帯債務とは?
連帯債務というのは、
貸主とそれぞれの借主との間に、
独立した金銭消費貸借契約があり、
こが結合したものといえます。
なので、連帯債務者というのは、
それぞれが対等な関係といえます。
連帯保証とは?
連帯保証債務というのは、
債務者の債務を保証するわけですから、
債務者と保証人との間には主従の関係があります。
連帯債務と連帯保証の違いは?
連帯債務と連帯保証の違いは、
連帯債務の場合には、
債務者の1人について契約が無効・取消しとなった場合でも、
他の債務者には影響しないのに対して、
連帯保証債務の場合には、
債務者に生じた事由は、すべて保証人に効力が生じます※。
しかしながら、連帯債務にも
保証人的な役割がありますので、
そういう点に着眼すると、
連帯債務も連帯保証も
実際上の違いはあまりないのかもしれません。
※ただし、破産、民事再生などにおいては例外があります。
金融機関はどちらが多いですか?
連帯債務も連帯保証も、
保証人的な役割があるという意味では同じなのですが、
金融機関では、連帯保証貸付けにすることが多いようです。
これは、次のように手続きの煩雑さが理由のようです。
■連帯保証の場合
債権譲渡したり、契約条件を緩和するような場合に、
連帯保証であれば、
債務者に対してのみ手続きを行えば
連帯保証人にもその効力が及びますので、
手続きが簡単です。
■連帯債務の場合
連帯債務の場合は、
それぞれが独立して金銭消費貸借契約があるという性質から、
連帯債務者全員と
その手続きを行わなければならないので煩雑です。